日本人は貯金が好きで、資産運用は苦手と言われています。
しかし、超低金利時代が長く続き、銀行に預けていてもお金が増えることはほとんどありません。
そこで注目されているのが確定拠出年金です。
将来年金という形で受け取れる資産を毎月一定額企業が拠出し、それを自分で運用していきます。
半ば強制的に資産運用を行うことになるわけですが、定期預金や株の運用、あるいは企業年金や生命保険など、他の資産運用と比べてどのような違いがあるのか、よく理解した上で効果的に行っていくことが大切が、当サイトでは、他の資産運用との違いについてわかりやすく解説しています。
確定拠出年金というのは、一般的な定期預金や企業年金とは違い、資産運用に属します。
とはいえ、株やFXなどを運用するのと比較すると、かなり趣が異なります。
どちらかというと投資信託やファンド会社などの資産運用会社にお金を預けて運用してもらうのに近いのですが、自分で運用商品を自由に選んで、ネット上で積極的に運用商品を売買できるのが大きな違いです。
ただ、数やFXなどと比較すると、確定拠出年金は売買に時間がかかってしまうというのがデメリットとしてあります。
売る場合でも最低2営業日、買う場合は1週間程度かかってしまいます。
そのため急激に相場が変化するときにはついていくことができません。
そもそも確定拠出年金はデイトレードではなく、超長期運用なので多少含み損を抱えても、気にしないでゆったり構える必要があります。
最近は確定拠出年金を導入する企業が増えています。
これは企業が拠出金を負担して、将来の資産運用をするもので、退職後に年金という形で受け取ることができます。
興味深いことに、多くの企業が導入している割には、上手に資産運用している人が少ないようです。
資産を運用すると言っても、自分で株や債券を選んで購入するわけではありません。
確定拠出年金のサービスを提供している会社がいくつかの商品を用意しているので、そこから式な商品を選べば良いだけです。
たとえば、株70%に債権30%の割合で運用する商品だったり、株が30%で債権が50%、定期預金が20%の商品だったり、株や債券などの割合によってリターンやリスクが変わってきます。
たくさんある商品のリターンとリスクの割合を比較してみると、最もリスクが少ないのは100%定期預金に入れてしまうものです。
実は、100%定期預金に入れている人が、日本では圧倒的に多いようです。
これでは資産運用は言えません。
なぜなら手数料のほうが利息よりも高くなってしまう可能性があるからです。
逆に最もリスクが高いのは、100%株に投資する商品です。
外国株と日本株がありますが、ハイリスク・ハイリターンを選ぶなら100%株となります。